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副会長な日々 その5   列車の思い出


 今回は、思い出話。最近、飛行機にばかり乗っていて、飽きてきたので、今回は列車(汽車と書きたいところだけど、いつの時代と突っ込まれるので、ここは列車)の話。

受任した遺産分割の調停事件が、なんと倉敷の家庭裁判所で開かれる事件。倉敷までは、列車大好きの私は、大分駅を特急ソニックにちりんで出発し、小倉駅で新幹線に乗り換え、岡山駅で下車し、ここで普通列車で、倉敷駅まで戻ってと、倉敷の家庭裁判所へ全行程3時間半の列車の旅。
この調停事件は、難しい事件で、何度も倉敷の裁判所に行くことになってしまったが、その3度目か4度目の倉敷行きのときの出来事。いつものとおり小倉駅から、新幹線に乗り換え、車内で仕事をしたかった私は、グリーン車に乗車。広くて、静かな車内は、仕事にうってつけであり、早速鞄からパソコンを取り出し、電源コードを座席のソケットに差し込み、書面の作成を開始。普段は、集中力の無い私であるが、なぜか車内でのパソコンでの書面作成には、集中できる。

 この日も、一心不乱にパソコンで書面作成。調子が出て、結構長い書面が完成。で、パソコンから顔を上げて、まわりを見渡すと、なんだかとっても静か。それもそのはず、列車が駅のホームに止まっている。「ふーん、どこの駅だろう」と駅名を記載したものを探すが、見当たらない。とそのとき、車内アナウンスが「次は、新神戸駅・・・・」。うん?次が新神戸駅ということは、この駅は、どこかな。頭が働かない。うーん、新神戸駅の前は、・・・・ひょっとして岡山駅か?まだ、現実が理解できない。もう一度頭の中で反芻して、「岡山駅ということは、わー、ここで降りなきゃ」とやっと理解。

 脱いでた靴を大慌てで履き、鞄と上着をひったくるようにつかみ、パソコンを抱えて、列車の出口へ。座席のコンセントにつないでいたパソコンの電源コードに構う余裕は無く、そのままパソコンをひっつかんで走ったため、パンという音がして、パソコンとコードの接続箇所が壊れて、コードがパソコンから抜け、割れた部品は床に転がり、はじかれたコードは、座席に宙ぶらりんになったけど、かまっちゃいられない、出口へ突進。出口は、まだ開いている。急げ、急げと向かったものの、お約束事のように、目の前で無情にも、ドアがジーっ、と閉まって万事休す(今でも、目に浮かぶ)。あー、やってしまった。仕方が無いので、電源コードの回収のために元の座席に戻ったが、周囲の目が冷たい。そりゃ、大慌ててパソコンの電源コードもそのままに、飛び降りようとしたおじさんが、すごすごと戻ってきたのだから、何やってんだ、この親父はと思うよね(私だって思う。)。

 仕方がないので、倉敷の家庭裁判所に、電話して事情を説明し、新神戸から引き返してくるので、1時間半遅れる旨電話したけど、係の書記官が呆れていた。その後、新幹線の車掌さんをつかまえ、事情を話し、乗り越しの料金を支払おうとしたところ、あまりな状況に憐れみを覚えたのか、追加料金は一切不要とのこと。いい人だなあとか思いながら、岡山→新神戸→岡山の長いこと長いこと。

 ようやく倉敷の裁判所に辿り着いた時は、予定の調停開始時刻から、なんと2時間遅れ。相手方の代理人の弁護士も、調停委員の人も待っていてくれて、無事なんとかこの日の調停は終了。相手方の弁護士さんが、若く、やさしい人で救われた。私だったら、ふざけんな、後の予定がある(なくても)とかいって、さっさと帰ってしまったでしょうね。


 この事件以来、列車の中では、パソコンで書面を作成することはやめました。


 





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